メトロポリタンオペラ [The Metropolitan Opera]
芸術

メトロポリタンオペラ [The Metropolitan Opera]

 

ハロウィーンの夜に、メトロポリタンオペラでプッチーニの最期のオペラであるテューランドット(Turandot)を観てきました。きっかけは、先月このオペラの代表アリアであるNessun Dorma(誰も寝てはならぬ)を共演したトロンボーン奏者がTurandotに出演しているため、そして、やはり私がNessun Dormaの音楽に魅了されてしまったからです。普段はなかなかオペラを観る機会がなかったのですが、この素晴らしい舞台、音楽にすっかりハマってしまいました。やっぱり生音楽はいいですね。この記事ではメトロポリタンオペラハウスと、オペラテューランドットの簡単なレビューをご紹介したいと思います。

メトロポリタンオペラ (歌劇場)・ニューヨークはすごい!

ニューヨークの旅行ガイドブックには必ず載っているこの メトロポリタンオペラ (以下メットオペラ)はクラシック音楽に興味があまりない人でも耳にしたことがあると思います。(公式ホームページ)マンハッタンの65丁目と66丁目の間、アムステルダムとブロードウェイアベニューの間にある リンカーンセンター内に設立されています。メットオペラは世界でもトップクラスの 技術で 舞台が回ったりサイドに動いたりして、ステージセットをより効率よく設置できるようにしています。大規模なホールは特にグランドオペラを演出するのに適しており、やはりプッチーニやヴェルディなどの作品を多くフィーチャーしています。観客席は約3,800シート、オーケストラパケット、ドレス サークル、バルコニーなど、全部で6階あり、約200席のスタンディングルーム(立ち見席)があります。

リンカーンセンターの三大ホールの一つ

まず、地下鉄1番線66丁目の駅を降りリンカーンセンターに入ると正面にドーンと見える四角い建物が、メトロポリタンオペラハウスです。両脇にはニューヨークフィルハーモニーの本拠地であるデイビッドゲフェンホール、そしてニューヨークステートバレエの活動するデイビッドコフホールがあります。3つともアメリカ全土でトップクラスの演劇場です。

66丁目には、アリスタリーホール、そしてアメリカで音楽名門校ザ・ジュリアード学院があります。なんとも芸術的な一角です。

昔は違う場所にあった!

The Metropolitan Operaは当初39丁目と40丁目の間に1882年に建てられましたが、大規模火災のため1966年に現在のリンカーンセンターの位置に移転されました。

内装やデザインもすごい!

正面玄関からロビーを見ると、マークシャガールの巨大な壁紙が両サイドにかかっており、中に入るとビッグバンセオリーが設計元となるクリスタルシャンデリアーが足を運んだ人達の顔を照らしあげます。バーガンディー色のベルベットカーペットはなんとも高貴溢れる雰囲気を醸し出し、螺旋階段は観客達をワクワクした気持ちにさせてくれます。

正面ゲートを入ってすぐにバーがあり、中間休憩の時にカクテルを飲むことができ、同じフロアに高級レストラン”Grand Tier (グランドティエアー) “があります。(Grand tierレベルにあるため。名前、そのまんまじゃん!”レストラン一階”っていってるみたいなものだよ)ディナー一回そんなにお手軽な値段とは言えませんが、一度はダインインしてみても記念になるのではないでしょうか。

ギフトショップで記念に何か購入もできます

正面玄関入って右の奥の方に、ギフトショップもあります。きらびやかな衣装やネックレスのほか、ステーショナリーやDVDなど結構色々売っています。私はまだ何も買ったことありませんが、NYに旅行できて記念に何か欲しい方はぜひチェックしてみてください。

オーディトリアムのハイクラスな音響効果もすごい!

オーディトリアムの壁の大部分はローズウッド(紫檀)を使用、音響が遠くまでよく届き中低音のユニークな音色を実現、シャンデリアが吊り下げられた天井の大部分はゴールドリーフ(金箔)で覆われており、高音をよく引き立たせてくれます。大規模設計で一番遠くの観客にもよく高く素晴らしい歌声が届くように考えられたのでしょう。見栄えもシックでなんとも高級です。金箔一枚いくらなんだろう。。)見栄えだけでなく、音の質にもとことんこだわって作られているオペラハウスです。



メットオペラを割安に済ませたい方は。。。

 

  • ファミリーサークル(Family Circle)– 最上階にあり、舞台からは一番遠いですがお値段は大体$30ほどです。もちろん有名なシンガーやシーズンにより値段は上下します。
  • 立ち見席 (Standing Only Seats)– オーケストラとファミリーサークル最後方にあり、ずっと立っていなければならないですがお値段は$20-25です。
  • ラッシュチケット(Rush Tickets)– その日に情炎される、オペラに余りの席があった場合に、当日のお昼12時からラッシュチケットの販売がスタートします。ただ、このラッシュチケットは私の経験上12時3分に、チェックしても売り切れになっていますので、本当に誰が取れるのかわかりません。もしも取れた場合はオーケストラシートの両脇の方で$25から$30ドルで購入できるようです。

私個人的のオススメは立ち見席です。実際の写真を見てもお分かりの通り、遠いですが結構いい場所で観れます。字幕もちゃんと見られるスクリーン(日本語はありませんが)付いています。恐らくよっぽどすごいシンガーが来ない限り、満席になることはありません。ただ、オーケストラパケットの階が売り切れになれば、Family Circleの階に飛ばされます。この場所は、、、結構遠いし立っているの大変です。体力に自信のある方は、立ち見席を利用して観てください。

プッチーニの三部作オペラ・テューランドット

テューランドットはジェコモ・プッチーニがなくなる寸前まで書き続けられました。彼はイタリア人ですが、割とフランスのような音楽を作曲したことでも有名であり、このオペラのオーケストラもとてもダイナミックです。歌は全てイタリア語で歌われますが、舞台は中国のおそらく北京で、衣装はきらびやかな原色を使っている登場人物もたくさん出てきます。そういう面でも、オペラにあまり親しくない人でも面白く、圧倒される素晴らしい作品です。

とりあえず長いが、素晴らしい!

一つの覚悟は、1部の後の休憩が45分あること。これは大規模舞台を撤退しまた違う背景を作り上げなければいけないことからなのですが、一人で行くと結構時間を潰すのに苦労するかも。オペラ全てが終わるのに3時間かかります。でも演奏がすごいので、あまり長く感じられないかもしれません。

Nessun Dorma (誰も寝てはならぬ)はテナーが有名になれるアリア

というのは私個人的な意見かもしれませんが、アリア(オペラの中に所々出てくる、見せ場の歌)の一つであるNessun Dormaは、テナーの力強く、かつ高音のドの音が綺麗に出せる技術を持っている歌手が担います。キャッチーなメロディーで、聴衆も気軽の鼻歌ができるため、私たちも有名なオペラに出ている気分にさせてくれます。そのため、このアリアを上手く歌える人は結構有名になります。これを証拠にあのパバロッティーはこの曲を歌うことで有名だし、今ではプラシド・ドミンゴやヨナス・カーフマンもこれで歌唱力を魅せています。とりあえず、とてもいい曲です。一度は聞いてみてください。オペラに興味がなくても、気に入ります!

ダイナミックできらびやかな舞台セットは The Metropolitan Operaの醍醐味

お芝居をよく見る人はご存知かもしれませんが、オペラの舞台は、同じ題材であったとしても必ずしも同じ舞台背景を使用しません。イギリスのロイヤルオペラでは彼らなりのバジェットとプロダクションの人のアイデアがあるでしょうし、イタリアのスカラ座ではまた違ったデザインがなされています。

今回のThe Met Operaのテューランドットは、典型的な中国の舞台というよりは(なんというか、竜宮城のような)革新的な西洋と東洋を混合したような感じで、第二・三部の清楚な真っ白なお城はなんとも新鮮でした。そして、このクリーンさにチャイナの伝統衣装の赤や青がとても鮮やかに引き立っていました。これもクリエイティブなニューヨークならではの発想なのでしょうか

歌劇 テューランドットのメインキャスト達

アメリカ最大のオペラハウス、The Met Opera に是非立ち寄ってください

ということで、今回はニューヨークアッパーウエストサイドにある歌劇場メトロポリタンオペラと、ただいま上演されているオペラ ”テューランドット” についてご紹介しました。正直今までオペラは得意ジャンルではなかったのですが、これを観にいってまたどんどん行きたいと思っています。やはりYoutubeでいいスピーカー、HDテレビで見ても ライブに勝るものはありません。ピアニストとして音楽構成やバランスなどとても勉強になりますし、お芝居の迫力もすごいです。

オペラを見なくても、ロビーまでは入れますし、シャガールの絵も無料で観れます。ギフトショップにふらっといってみてもいいかもしれません。

頻繁に何百ドル出せない!という時でも頑張れば安い席で同じ雰囲気が味わえます。なのでニューヨークを訪れた際には是非是非足を運んで見てください。

 

 

Nekonome NY を読んで下さってありがとうございます。

ニューヨークという街が、あなたにとってすこしでも素敵な場所でありますように…